【幸せになる勇気】おすすめの自己啓発本 ~書評・感想
おすすめの自己啓発本【幸せになる勇気】。
サブタイトルが「自己啓発の源流 アドラーの教えⅡ」となっているとおり、大ベストセラー「嫌われる勇気」の続編です。
どうすれば人は幸せになれるのか?について、「劇薬の哲学問答」スタイルは前作同様に必読の価値ありです。
おすすめの自己啓発本【幸せになる勇気】
著者はアドラー心理学会顧問!?
本書は、ライターの古賀史健氏と、岸見一郎氏による共著です。
本書の原案を担当した岸見一郎氏は、京大の文学研究科博士課程を満期退学?した後、専門の哲学と並行してアドラー心理学を研究した方。
肩書は日本アドラー心理学会認定カウンセラー・顧問ということのようですが、やはりものすごい方なのでしょうか。。。
って、本書を含む2部作を世に出し、世界的ベストセラーとしているわけですから、そりゃあものすごい方ですよね。
前作「嫌われる勇気」に続き、大活躍の「青年」
本書は、「哲人」と「青年」の二人のみが基本的な登場人物。
この二人が、哲学問答を繰り広げる形でストーリーが進んでいきます。
前作でも、激情的な「青年」が繰り出す、突拍子もなく苛烈な表現が作品の醍醐味の一つだったと思うのですが、続編の本書においても「青年」の激情っぷりはなかなかの見ものです。
感情的な「青年」に対し「哲人」が淡々と問答をしていく様は、ある種、古典芸能の感さえ漂っているように思いました。
どうすれば人は幸せになれるのか
というのが結論かな、というのが私の感想です。
前作「嫌われる勇気」で登場した、「すべての悩みは対人関係」に相当する、本書で最も基本的な考え方かもしれません。
(ちなみに、本作では「すべての喜びもまた、対人関係」という表現が出てきます。)
この、「愛される人生ではなく、愛する人生を選べ」という内容は、結局は「自分で決断せよ」ということなので、前作で何度も登場した「承認欲求」を否定し、信念を持って行動し続けろ!ということでしょう。
私のような凡人にはなかなかに困難な行動原則ですが、シンプルかつ真理に近い内容かなと納得もしてしまいました。
また、この内容は、「7つの習慣」の第1原則:主体的であれ(Be Proactive)、に見られるように自己啓発本に通底する考え方かもしれません。
おすすめの本書は「劇薬の哲学問答」!!?
本書、「幸せになる勇気」は、前作「嫌われる勇気」に続く、「勇気の二部作」完結編であると位置付けられています。
「哲人」と「青年」が繰り広げる劇薬の哲学問答は、相も変わらず、なかなかに読みごたえがあります。
わりと結婚観についての解説が後半部分を占めていますが、既婚・未婚を問わず、今のあなたが為すべき行動原則について述べられていますので、全ての方におすすめできる内容の1冊かと思います。
ぜひ手に取って読んでみてはいかがでしょうか?