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【ブルー・オーシャン戦略】おすすめのビジネス書 ~感想

おすすめのビジネス書【ブルー・オーシャン戦略】にある戦略を使いこなせたら、「競争のない世界を創造する」という副タイトルのとおり、あなたも新たなマーケットを開拓できるかも?

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【ブルー・オーシャン戦略】おすすめのビジネス書 ~感想

ブルー・オーシャン戦略とは

 ブルー・オーシャン戦略の土台となっているのは、コストを押し下げながら、買い手にとっての価値を高める「バリュー・イノベーション。これにより、差別化と低コストを同時に実現する。

「バリュー・イノベーション」においては、ライバル企業を打ち負かそうとするのではなく、むしろ、買い手や自社にとっての価値を大幅に高め、競争のない未知の市場空間(ブルー・オーシャン)を開拓することによって、競争は無意味なものとなる

分析のためのツールとフレームワーク

  • 戦略キャンバス
    戦略の特徴を示す価値曲線
  • アクション・マトリクス
    4つのアクション(取り除く・減らす・増やす・付け加える)を、2×2のマトリックスにしたもの

 

8つの原則(戦略の策定・実行)

市場の境界を引き直す

 市場の境界を引き直して競争を迂回し、ブルー・オーシャンを創造する。そのアプローチとして、六つのパスがある。

  1. 代替産業に学ぶ
  2. 業界内の他の戦略グループから学ぶ
  3. 別の買い手グループに目を向ける
  4. 補完財や補完サービスを見渡す
  5. 機能志向と感性志向を切り替える
  6. 将来を見通す

細かい数字は忘れ、森を見る

戦略キャンバスを土台にして戦略策定プロセスを築いていくことで、「森」すなわち全体像に注意を向ける。 

新たな需要を掘り起こす

新たな需要を掘り起こすためには、 既存顧客やセグメンテーションを重視する従来の常識を問い直すことが必要であり、非顧客層にまで視野を広げ、脱セグメンテーションを図る

正しい順序で戦略を考える

 ブルー・オーシャン戦略から十分な利益を得られるようにするには、以下の正しい順序で戦略を築いていく必要がある

  1. 買い手にとっての効用
    この事業アイデアは、比類のない効用をもたらすだろうか
  2. 価格
    多くの人々にとって手が届きやすい価格か
  3. コスト
    価格競争力を保ったうえで利益の出る水準までコストを下げられるか
  4. 実現への手立て
    このアイデアを実現するうえでの障害は何か。事前に対策をとっているか。

組織面のハードルを乗り越える

 どのような戦略であっても、実行には難題がつきまとうが、現状から大きく飛躍することが求められるブルー・オーシャン戦略においては、とりわけそのハードルは高く、以下の4つのハードルを乗り越える必要がある

  1. 意識のハードル
    現状に浸りきった組織
  2. 経営資源のハードル
    限られた経営資源
  3. 士気のハードル
    やる気を失った従業員
  4. 政治的なハードル
    強大な利害関係者からの抵抗

これらのハードルを乗り越えるためには、現状を打ち破るのにとりわけ役立ちそうなきわめて大きな影響力を持つ要因だけにひたすら精力を傾ける手法である、ティッピイング・ポイント・リーダーシップの発揮が必要。

実行を見据えて戦略を立てる

 企業が絶えず戦略を実行していくためには、組織の全員が戦略に共鳴して、何があっても後押しするとの気概を持つことが欠かせない。しかし、従業員にとっては、慣れ親しんだ手法を捨てて仕事のやり方を変えるように求められると不安に駆られとりわけ難題となるため、戦略を公正なプロセスで策定・実行しなくてはならない。

 公正なプロセルを支える3つのE

  1. 関与(Engagement)
  2. 説明(Explanation)
  3. 明快な期待内容(clarity of Expectation)

 

価値、利益、人材についての提案を整合させる

 戦略が有効であるためには、以下の三つの提案を整合させる必要がある

  1. 価値提案 :買い手にとっての効用
  2. 利益提案 :企業にとっての売上
  3. 人材提案 :前向きな動機づけ要因とインセンティブ

特に、従業員や事業パートナーに対する動機付けである、「3.人材提案」をないがしろにするケースは多く見られるため、そうならないよう注意が必要

ブルー・オーシャン戦略を刷新する

 ブルー・オーシャンは一度創造すればそれで終わりではない。遅かれ早かれ模倣者が現れるためだ。たゆまず努力を続けていかなくてはならない。そして、ブルー・オーシャンの創造を一度限りで終わらせずに、繰り返し可能なプロセスとして組織に根付かせるには、刷新の過程を理解する必要がある。

 

レッドオーシャンの罠を避ける

「ブルー・オーシャン戦略は○○だ」という10の誤解について以下のように述べられています。これらの誤解から抜け出さないと、レッド・オーシャンの深みにはまってしまう。

  1. 顧客志向だから、既存顧客を重視すべき
  2. 基幹事業以外の分野に進出しなくてはならない 
  3. 先進テクノロジーが欠かせない 
  4. 他社に先駆けるほかない 
  5. 差別化戦略である 
  6. 低コスト戦略である 
  7. イノベーションと同じである 
  8. ニッチ戦略である 
  9. 常に競争を悪だとみなす 
  10. 創造的破壊や非連続的変化と同じである 

競争のない世界を創造する

本書の語るブルーオーシャン戦略】は、特別な技術イノベーションを生み出すことができるといった、一握りの天才だけがとりうる戦略ではなく、本書で語られている原則を理解し、視点や考え方を変えるだけで誰にでもチャンスを掴み取ることが可能となり得る戦略だという点や、戦略の策定だけでなく実行までに至る原則が述べられており実際の現実に即している点において、すべてのビジネスマンにとって大変勉強になる本だと思います。

おすすめのビジネス書【ブルー・オーシャン戦略】にある戦略を使いこなせたら、「競争のない世界を創造する」という副タイトルのとおり、あなたも新たなマーケットを開拓できるかもしれません。
ぜひ手に取って読んでいただきたい、おすすめのビジネス書です。

ブルー・オーシャン戦略新版 競争のない世界を創造する (Harvard Business Review Press) [ W.チャン・キム ]

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