【LIFE SHIFT(ライフ・シフト)】おすすめの本 ~書評・感想
おすすめの1冊、【LIFE SHIFT(ライフ・シフト)】。
サブタイトルが「100年時代の人生戦略」となっているとおり、これからの長寿化時代において、これまでと何が変わり、どのように生きていくべきか、長寿を厄災ではなく恩恵にできる可能性を最大限高めたいと望む人たちに向けられた、100年ライフにおける人生戦略を示した内容となっています。
平均寿命は100歳を超える
著者曰く、人間の寿命は10年ごとに平均2~3年のペースで伸びており、
- 2007年生まれ →104歳程度
- 1997年生まれ →102歳程度
- 1987年生まれ →100歳程度
- 1977年生まれ →98歳程度
- 1967年生まれ →96歳程度
- 1957年生まれ →94歳程度
というように、若い人ほど長く生きる可能性が高いとのこと。
現在では、100歳というと相当長寿ですが、そのうち当たり前になるということです。
確かに、体感で言っても、ほんの20年前でも定年直後の60歳というと、それなりにおじいちゃんという方が多かったように思いますが、今では60歳くらいではバリバリと現役感いっぱいで若々しく働いている方ばかりですよね。
人生100年時代というのは、現実的なものかなと思います。
しかも、
著者によると、健康なまま老いることが予想されるため、健康な100年ライフに加え、寿命そのものはそれ以上に長くなる可能性が高いとのこと。
100年ライフで変わること
さて、
これまでの時代より、人々がかなり長生きすることになると、何が変わるのか?
著者によると、
- 働き方が変わる
~80歳まで働く - 新しい職種とスキルが登場する
~学びなおしとスキルの再習得への投資が必要 - お金がすべてではなくなる
~金銭面と非金銭面とのバランスが重要 - 一斉行進が終わる
~「教育→仕事→引退」という画一性は無くなり、変化が当たり前になる
といったことが代表例として挙げられているほか、この他にも多くの変化が訪れると説いています。
勉強していい大学に入り、大企業に就職できれば万事OKという時代はすでに終わっているかとは思いますが、これからはより変化が激しくなっていくということですね。
学びなおしとスキルの再習得への投資
ということが、変化に対応していくにあたっては本当に大事になりますね。
100年ライフにおいて重要なこと
では、
このような長い人生を生きる我々の100年ライフにおいて重要なことは何か。
ずばり著者は言います、
資産管理が大きな課題となる
と。
ただし、お金などの有形資産だけではなく、
3つの無形資産
が重要であると。
その3つとは、
1.生産性資産
スキルと知識が主たる構成要素
2.活力資産
肉体的・精神的な健康と幸福
のほか、
3.変身資産 がこれからは非常に重要
この変身資産とは、100年ライフを生きるには、その過程で大きな変化を経験し、多くの変身を遂げる必要があり、そのために必要な資産であるとのこと。
具体的には、
- 自分についてよく知っていること
- 多様性に富んだ人的ネットワークを持っていること
- 新しい経験に対して開かれた姿勢を持っていること
がその内容として含まれるとのことです。
知識や経験だけではなく、健康も大事だということは直観的によくわかりますが、変身していくための資産が重要になっていくるというのは、これからの時代がどれだけ変化の激しいものになっていくかということを物語っていますね。
「LIFE SHIFT(ライフ・シフト)」はすべての方におすすめの1冊
「LIFE SHIFT(ライフシフト)」は、これからの長寿化時代において、これまでと何が変わり、どのように生きていくべきか、長寿を厄災ではなく恩恵にできる可能性を最大限高めたいと望む人たちに向けられた、人生戦略を示した内容となっています。
ここで記載したことはほんの1例ですので、この他の内容について、ぜひ手にとって読んでいただきたいです。
「LIFE SHIFT(ライフ・シフト)」は、これからの100年ライフを生きている、すべての方におすすめの1冊ですよ。