【経営者になるためのノート】おすすめのビジネス書 ~感想
ユニクロで有名な柳井社長が書いた、「経営者になるためのノート」。
たくさん失敗したという社長が、「経営者として失敗しないため、あるいはリスクを冒すために、経営の原理原則を知ってもらいたい」という思いでまとめたものです。
【経営者になるためのノート】おすすめのビジネス書 ~感想
経営者に必要な力
本書では、「経営者」には以下の4つの力が必要と説いています
- 変革する力(イノベーターであれ)
- 儲ける力(商売人であれ)
- チームを作る力(本物のリーダーであれ)
- 理想を追求する力(使命とともに生きよ)
変革する力
- 非常識と思える目標
(自ら追い込む) - 常識にとらわれない
- リスクを恐れず実行し、失敗したらまた立ち向かう
- 学び続ける
(自分に力をつけて、本物の情報が入るようにする)
本書は総じて、「当たり前のことを誠実に行うことが重要」といったトーンがあるのですが、上記のうち「非常識と思える目標」は普通は立てないので、「そうなんだ??!!」と思いました。既存の延長戦の発想ではできないことに自らを追い込むことが重要なのですね。
儲ける力
・当たり前のことを徹底して積み重ねる
(能力ではなく習慣の問題)
・スピード実行
(即断即決即実行)
・現場・現物・現実
(頭の中だけで経営はできない)
・集中する
(捨てる勇気、集中するための自信)
ここでも、「当たり前のことを徹底して積み重ねる」は文字通りですが、スピード、現場重視、など「当たり前のことを誠実に行うことが重要」という主旨が貫かれています。
チームを作る力
- 信頼関係
(言行一致、首尾一貫) - 全身全霊で部下と向き合う
(聴く、鬼となり仏となる) - 目標を共有し、一人ひとりの責任を明確にする
- 任せて、評価する
(ただし、ゴールイメージは最初に共有) - 期待し、長所を活かす
(メンバーに期待できる人は、メンバーのことをよく見ている人) - 多様性を積極的に肯定する
(ただし、会社にも人を選ぶ権利がある) - 自己変革を続ける
(自分に期待する、変革に向けて挑戦、自己管理)
柳井社長はおそらく部下にとって、まさに「鬼」のような人なんだろうなと勝手に想像してしまいますが、上記の記述においては、部下と向き合う姿勢や自分自身を律する姿勢が経営にとってどれほど重要かということを、しつこいくらい説いています。
理想を追求する力
- 社会に貢献できる企業だけが生き残れる
- 使命感は責任感に通じる
理想を追求するためには、使命感をの実現を脅かすものと戦うことが必要であり、その代表例が以下
えてして会社が大きくなると、全社員が同じ使命感を持つとともに、その使命感を脅かす脅威と戦い続けるというのは決して容易ではないですよね。
まとめ
ユニクロで有名な柳井社長が書いた、「経営者になるためのノート」。
たくさん失敗したという社長が、「経営者として失敗しないため、あるいはリスクを冒すために、経営の原理原則を知ってもらいたい」という思いでまとめたものですが、すべてのビジネスマンが念頭に置いておいて絶対損はしない、むしろ知っておくべき心得ばかりだと思います。
ぜひ手に取って読んでいただきたい、おすすめの1冊です。