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【自分の中に毒を持て 岡本太郎著】おすすめの本 ~書評・感想

芸術は爆発だ!」で知られる岡本太郎氏による【自分の中に毒を持て】

『あなたは常識人間を捨てられるか?』と、最初から最後まで煽ってくる1冊です。

 

 

【自分の中に毒を持て】おすすめの本 ~岡本太郎

著者の岡本太郎と言えば、

1911年生まれ。18歳でフランスに渡り、ドイツ軍がパリを占拠する直前まで10年超にわたりヨーロッパで芸術活動などに没頭した後、日本に帰国。戦後の日本において、前衛的というか問題作と言われる作品を次々と世に送り出したとされていますよね。

大阪万博で制作した太陽の塔」は、関西近辺では今でも象徴的な存在かと思います。

当時の日本で、18歳にしていきなりフランスに行って活動というのが、もはや明らかに型破りだったでしょうし、最先端の 現地で得た経験をひっさげての、戦後の旧習にまみれた日本に持ち帰ってからの活動は、まさに常識を破り続けていたのだろうと想像できます。

サブタイトルにある、「あなたは”常識人間”を捨てられるか」という問いかけは、本書を読み進めるにしたがって、ザクザクと心に刺さってきます

 

どの道に賭けるか

本書では、常識人間とはかけ離れた岡本太郎氏からの、日本人に対する様々な問いかけがなされています

代表的なのは、「どの道に賭けるか」

著者は、意外な発想を持たないあなたの価値は無いと言い切ります。迷ったら、危険な道に賭けるんだと。

しかも、ダメになるほう、マイナスの道を選ぶのだと。そう決意すれば、必ず自分の中から何かしら盛り上がってくるものがあるに違いなく、それこそが人生の「パッション」なのだと。

30年以上前に書かれた本ですが、当時の日本人に対しての痛烈な批判を込めた問いかけは、現在の日本に生きる私達にはより強烈なパンチです。。

 

この他にも、
多くの刺激的な問いかけがなされていますが、渡仏前の日本での成長過程の逸話も非常に面白いことに加え、ときどき自慢話めいた内容が入っているのも楽しめます

曰く、パリ時代には何人もの女性と同棲していた。また、さまざな女性と出会い、一緒に暮らしたが、不思議なことに彼女らとケンカ別れをしたことがないと。

風貌からして不利なことからも、日本人が欧米の女性からモテるというのはかなり困難だと思うのですが、このあたりも常識破りな発送の持ち主だからこそ、相手を惹き付ける魅力にあふれていたのでしょうね。

 

あなたは常識人間を捨てられるか?

おすすめの本、岡本太郎氏による【自分の中に毒を持て】。

「あなたは常識人間を捨てられるか?」と、最初から最後まで煽り続けてくる1冊です。常識人間を捨て去ることで、いつも興奮と喜びに満ちた自分になれると著者は言います。

生まれ持った才能や、ある意味で恵まれた環境で育った家庭状況、当時の日本やフランスにおける社会情勢、戦後の日本経済が辿っていった状況など、著者の岡本太郎だからこそこんな大胆なことが言えるのでは?と思うことは簡単です。

しかし、この本を読んでなんらかの気づきを得ることで、少しでも著者の言う発想に近づくことができれば、それこそ常に興奮と喜びに満ちた人生に1歩近づけるかもしれません。 

若い世代だけに限らず、すべての方におすすめの1冊です!

 

 

 

 

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