【道をひらく】おすすめのビジネス書 ~書評・感想
言わずと知れた、松下幸之助の名著【道をひらく】。初版は50年以上前ですが、いまだにロングセラーが続いているみたいですね。もちろん、かなり以前から知っていましたが、なんとなく読む機会を逃していました。ようやくという感じですが読んでみました。
【道をひらく】おすすめのビジネス書 ~書評・感想
実は、社会人になって初めて仕えた上司に、必読の書としてプレゼントされた記憶があります。しかしその時は、その上司からこき使われるだけこき使われていたので、本を読む余裕や時間はなく、いつの間にか本は無くなっていたように思います。もう20年も前の話です。
あまり好きな上司ではありませんでしたということに加え、なんとなく当時でさえ「古くさい」と若者らしく?勝手に思い込んでいたのも、読まなかった理由かもしれません。
しかし、
今になってようやく再び手に取る機会を得て読んでみると、「なるほど」と思わせる内容ばかりでした。内容そのものは昔に書かれたものですが、まさに古典よろしく時代が変わっても変わらない、いわゆる「原則」に近いものばかりが書かれているように思います。さすが、経営の神様と言われる人の言葉は重たいですね!
判断と実行、失敗なのか成功なのか
本書では、「ダム経営」などの有名な言葉( これは確か、京セラの創業者である稲盛和夫さんの著書「生き方」でも紹介されている内容ですよね)など、121篇の小話で構成されていますが、その中で印象に残ったものを2つ挙げるとすれば以下のものです。
- 判断と実行
仕事でも何にしても、60%の確率で「いける!」と思えれば、その判断は概ね妥当だというようなことが書かれています。100%の確信は無いとも。
そして、
そのあとは、勇気と実行力。
これがないと、判断しても何の意味も無い。
そして、勇気と実行力こそが確実な成果を生み出していくと。
- 失敗なのか成功なのか
100のうち99失敗し、1つだけ成功した。
このときに、どちらに目を向けるかが大事。
99の失敗に悲嘆するのではなく、1つの成功を足掛かりとすれば、再び99の失敗に挑戦することすらできるといったようなことが書かれています。
ユニクロの柳井さんの「1勝9敗」と同じような考え方ですね。
判断して行動できる勇気を持つ、多くの失敗ではなく1つの成功に希望を持つ。簡単なようで、なかなか実践は困難ですが、毎月何か一つでも新しいことに挑戦し続けたいですね。
おすすめのビジネス書【道をひらく】
ということで、
おすすめのビジネス書【道をひらく】。誰におすすめするかと言えば、若ければ若いほど読んだほうがいい本です!。社会に出てから役立つ、できるだけ早く知っておくべき「原則」にあふれています。まさに20年前の自分に読んでもらいたい。
もちろん、私のように人生の折り返しにかかっている世代でも遅くはありません。むしろ、この世代になってからだから一層刺さる内容が多いかもしれません。
すべての方に、おすすめの1冊ですよ。